石黒丞子インタビュー

石黒丞子インタビュー 09/05 その1

 

じんの「どんな感じ今回?」
石黒「楽しいです」
じんの「どの辺が?」
石黒「自由に…やっていいよと言う感じが」
じんの「本当に?」
石黒「はい」
じんの「よその稽古場はそうじゃない?」
石黒「ちゃんとしたお芝居は1回しか出たことがないんですけど、あそこまで、自分を解放させることが目的みたいなのはなかったです」
じんの「こういう稽古場だと思っていた?」
石黒「思っていなかったです。もっと苦しいかと思っていた。全然違いました」
じんの「そもそも何でお芝居を始めたの?」
石黒「大衆演劇が好きで…」
じんの「え! そうなの? いつごろから?」
石黒「それは高校2年生の時で、ゆうたら貢いでいて」
じんの「それはどこで見ていたの?」
石黒「神戸の、新開地劇場っていうのがあって、でもそれだけじゃ足りなくて、神奈川の三好演芸場とこまで行ってました。遠征してました」
じんの「本格的だったんだね(笑)」
石黒「でもそれが楽しかったんです、旅行もできて」
じんの「何で大衆演劇を観始めたの?」
石黒「YouTubeとかニコニコか忘れたんですけど、それで、剣裁きとか動画見て、格好よすぎると思って、それで学校の定期内のところに劇場があったんで、通っていたんです」
じんの「あれはいくらぐらいするもんなの? 入場料は?」
石黒「2,000円位ですね」
じんの「それで毎日通っていたの?」
石黒「ほぼ毎日です」
じんの「それは…その小屋でずっとやり続けているの?」
石黒「一ヶ月ごとに、入れ替わるんです」
じんの「友達とか一緒に行っていたの?」
石黒「1人です」
じんの「お金がよく続いたね」
石黒「その時馬鹿みたいにバイトしてて、全部使っていました」
じんの「本当につぎ込んでいたんだ(笑)」
石黒「それで、劇場で働きたいと思ったんです」
じんの「すごいストレートな想いだね」
石黒「関わりたいと思って。裏方やりたいと思ったんです。その時に学校の先生に、高校3年生になって、進路どうするねんて言われて、元は何も考えていなくて、とりあえず結婚するから、調理系に行こうと思って、そっちに行きたいですと言って、でも、ちょうど先輩が、関西のそとばこまちってわかりますか?」じんの「わかるよ」
石黒「それを見に来てって言われて、小劇場始めて見て、面白くて、こんな世界があるんやって思って、そこでちょうど初心者向けのワークショップみたいなのを夏休みにやっていて」
じんの「そとばが?」
石黒「そうです、それで初めて演劇に触れて」
じんの「それが高三?」
石黒「高三の夏です」

(つづく)

 

 

石黒丞子インタビュー 09/05 その2

じんの「どんなことやったの、そのワークショップは?」
石黒「関西なんで、イントネーションとか直したり」
じんの「それは標準語で喋るようにって言うこと?」
石黒「はい」
じんの「そうなんだ」
石黒「1ヵ月で芝居作って上演するということが目的のワークショップだったんです。なんで、ほとんど基礎はバーっとやって、後は芝居の稽古です」
じんの「何人位で?」
石黒「10人ちょっとですね」
じんの「高三さんでそれやったら楽しかったでしょう」
石黒「楽しかったです。ほんとに私が1番年下で、みんなが教えてくれて、可愛がってもらって、それが楽しくて」
じんの「それで夏が終わったんだね(笑)」
石黒「お芝居の舞台って全然緊張しなかったんです」
じんの「すごいね!」
石黒「ずっと空手やっていて、空手の試合ってほんまカチカチなんですけど、それ以上にしんどい事はないって生きてきたから、芝居は楽しかったです。それで、大学をそういう系にしようと思ったんです」
じんの「大学はそれでどうだったの?」
石黒「総合系の、普通の大学なんで、プラス演劇のことをやるみたいな。教養は全部1年生の時に取ってしまうんですけれども、あと、演劇の歴史とかも、必須で入ったり」
じんの「演劇の歴史はどんなことを学んだの?」
石黒「ノートに書いて、提出系なんで…」
じんの「じゃぁほとんど頭には残ってないってことね(笑)」
石黒「残ってないです…でも、この前稽古場で出てきた、つかこうへいさんとか、皆さんが話されてるような演劇の話は、ああそれ聞いたことある…ていう感じですね」
じんの「今何年生なの? 2年生?」
石黒「2年生です」
じんの「2年生の夏かぁ…それで今年の夏はアイドル活動しに出てきた訳でしょ?」
石黒「そうです」
じんの「アイドル活動は何時からやっているの?」
石黒「あれは5月です」
じんの「あれは何で始めたの?」
石黒「誘われて。今時の若い子は、そんな役者だけで食べていける子はなかなかいないので、そうやって活動の場がもらえるなら、やってみたいなと思って始めました」
じんの「それは東京だったんでしょ?」
石黒「東京です」
じんの「じゃあちょくちょく出てきてたの?」
石黒「そうです。春休みの時は完全にこっちに家を借りて」
じんの「家を借りてたんだ」
石黒「未成年なんで借りれなくてシェアハウスが貸してくれました。月に3、4回は出てきてました東京に」
じんの「楽しいのアイドル活動は?」
石黒「楽しいです。ステージに立ったら。ステージに立つのがものすごく好きで、楽しいです」
じんの「歌は大丈夫なの?」
石黒「歌はすごい嫌いで、ずっと、音痴音痴って言われてきて、カラオケとかも行かない感じだったんですけど、歌ってみたら案外、みんな音痴ちゃうよって言ってくれて、それで調子に乗って今がんばってます」
じんの「何か君の話を聞いてるといいことばかり起きてるね(笑)90年の『櫻の園』の映画を見てどう思ったの?」
石黒「胸が苦しかったです」
じんの「ああいう映画だと思わなかったでしょうあれも」
石黒「なんか古い映画って、今のと、しゃべり言葉が違うっていうか、その感情でその言葉を言うんやみたいなことが結構あるんですけど、全然そんなんもなくて、同性愛ものも、露骨なものが多いじゃないですか。でも、映画の『櫻の園』は全然そんなこともなくて、こういうの、あるある、あったあったみたいに、共感ができました。」
じんの「複雑な気持ちだなあ、もう25年も6年も前の映画なんだけどなぁ。まあ、褒められるのは嬉しいけどね」
石黒「あとなんか、人がいっぱめっちゃいっぱい出るのに、全員何となく頭の中に入ってきて、その後ネットとかで調べたら、キャスト一覧みたいなサイトがあって、探すのが楽しかったです」
じんの「そして、あれを舞台にすると言われ、稽古場に来てみて…さらになんじゃこりゃ?って感じでしょ」
石黒「『櫻の園』の映画はリハーサルでいろいろ作っていたっていうの伺って、あの子たちがほんまに、めっちゃ仲良くなってるなーって思って、それがすごい伝わってきて、それを私たちが短い稽古期間で、あんな風になれるのかなあって。まだ仲良くなれていないんで全員と」
じんの「あーそうだね、でもまだあと1ヵ月あるし。なんか、この役やりたいとかあるの?」
石黒「ないんですけど、映画の桜の園で印象に残ったのが…えっと…」
じんの「言ってくれたらわかるよ、あの映画8回も見てるから(笑)」
石黒「あの「嘘」と言う台詞があるあの人なんですけど、わかりますか?」
じんの「宙美だ」
石黒「あの子がすごい好きです」
じんの「それで、君はこのあとどうなりたいの?  目指すものとかあるの?」
石黒「私は…すごいこれまでなんとなくで生きてきて、今、いろんな人と知り合って、真剣にやってる人たちっていうか…そういうところを見学させてもらっていて、自分の意識が低さを痛感していて、それで、すごいなんか、なんか、いい人達とめぐりあっていてて今のところ…」
じんの「そういうのなんていうか知ってる?」
石黒「運?」
じんの「そうだよ、運がいいんだよ、君は。運は大事だよ。才能の中で何が1番有効かって、運が1番だと私は思うもん」
石黒「基本ノリで生きてたから、今何かノリでは済ませられないところにきてて」
じんの「このままノリで行けばいいんじゃないの? いい感じで来てるじゃん」
石黒「何か始まりが…『友情』っていう舞台はご存知ですか?」
じんの「それはわからない」
石黒「生徒が全員丸刈りにするんですよ」
じんの「あー、癌のやつか」
石黒「そうですそうです。それでその時に、髪の毛痛んでるし丸刈りにしたいなと思ってたんです。話もすごいいいし…」
じんの「それは順番が逆だろ、話が凄いいいし、ちょうどその時、髪がたまたま傷んでたんでって話さなきゃだめでしょう(笑)」
石黒「そっから、どんどん縁ができて、今、アクションしろって言われてて、空手ができるんだから」
じんの「そうだね、それはほんとにそうだね」
石黒「空手は高3でやめてて、だから今、とりあえずその時の体力と体型に戻そうと思ってて、ジムに通って、とりあえず今は早く、お世話なってる人たちと、同じくらい好きなところに持ってきたいと思ってるんです」
じんの「アクションはやる気はあるの?」
石黒「やりたいです」
じんの「殺陣はやったことあるの?」
石黒「ないです」
じんの「全く?」
石黒「学校でちょっとやっただけです」
じんの「せっかく空手で体が動くんだからアクションをちゃんとやるといいと思う。ただ当てに行かないようにしないと。当ててしまうとと演技じゃなく実技だからね。殺陣じゃなくて、格闘技なっちゃうから」
石黒「どこで習えばいいんですかね?」
じんの「それはちょっとまた後でご相談ね(笑)」
(このインタビューはメインビジュアルの撮影下見に行く電車の中で行われました)