國領浩子インタビュー その1

 

じんの「どんな感じですか今回は?」

浩子「最初に、台本を見せていただいたのとは全然別物になっている。根本的な女の子たちの、暑さみたいなのは、変わらないんだろうと思うんですけども、表面的なぱっと見の感じは、全然派手派手になってると思います」

じんの「派手派手に…」

浩子「なんだろう、人が集まってみんなでダンスしたりするのが初演にはあったじゃないですか『朝日のような夕日をつれて』とか、今回、それ以上に一人ひとりのインパクトが強くて、すごいリアルですよね。みんなバラバラなんですよ。バラバラだけど、一つに集まってる感じがすごい演劇部っぽいです。自分が部活をやっていたときに、ハンドボール部だったんですけれども、ハンドボールをやりに来てるけど、みんなバラバラだったんですよ。そういうのと同じ感じがします。部活ですね」

じんの「部活演劇」

浩子「『愛と幻想のファシズム』が好きって言う人と『プラダを着た悪魔』が好きって言う人が同じ場所にいるわけじゃないですか。普段仲が良さそうな組み合わせかって言うと、そうじゃなかったりするわけで。多分部活では顔を合わせるし、同じ方向向いて、演目頑張ろうと思ってるんだろうし」

じんの「自分の役はどうなの?全部、ネタバレありで言っちゃっていいよ」

浩子「3年生で、元部長で、創立記念式典の『櫻の園』で、ラネフスカヤをやって、バトンタッチして、て言うところからスタートするんですけど、実は本来『櫻の園』が終わったら引退しなければいけないんですけども、居残っている先輩ですね。大好きなんですよね部活が。多分人も好きだし、先生も好きだし、暑い感じも好きだし、でも多分今まで部長だったから、やり残したことみたいなことを使命があって、部長だからまとめなきゃみたいな…まだまだ、発散したいことがいっぱいある。そういう役かなと思うんですけども
じんの「それで居残って、初演の時にはなかった、3年生によるプレゼンがあるんですよね」

浩子「そうです。3年の役だよって言われて、プレゼンはないんだなと思ったんですけど、やるよってじんのさんに言われて嬉しかったです。やりたかったから、楽しそうだし、
だってあんなに一人で朗々としゃべることってないじゃないですか」
じんの「まあないよね、あんなにしゃべる事は無いよね。しかもあんなにしゃべる人は次々出てくんだもんね(笑)」
浩子「なんか普通に資料をご覧ください」みたいなプレゼンはあるかもしれないけれども、あんなにも自分の言いたいことだけを話すって大人になったらないわけで。今のところやっていて楽しいですけど、やっぱり課題だなと思うところがあって、壁というか。なんだろう、楽しいですけどね。楽しいんですけど、これは欲なんでしょうね、もっとよく言えるんじゃないかとか、そう思っちゃうっていう点で、楽しい壁っていうか」
じんの「私の芝居の作り方には慣れてきたの?」
浩子「最初びっくりしましたけど、こんなにテキストがどんどん変わっちゃう!」

じんの「台本どんどん書き換えちゃう」

浩子「台本書き変わっちゃうんだって思ったけど」

じんの「さっきも切ったよね浩子ちゃんの長台詞」

浩子「そう、さっきも切られたんです」

じんの「800字くらい切ったよね」

浩子「でも不思議と、台詞の文字は変わっても、言ってること自体主旨は変わらないので、覚えられそうだなとは思ってます」

じんの「すごい分量のセリフがあるけれども、、それが長台詞かっていうとちょっと違うと思うんだよね。浩子ちゃんが最初の台本をもらって見たときの真っ黒な感じちょっと違うと思うんだけど。文字で埋め尽くされた真っ暗な感じが、今頃、あーこういう事なんだなってわかってきたでしょ?」

浩子「あー!って、これかあ、みたいな(笑)」

じんの「最初に言ったじゃない、私の
台本はよく新聞紙みたいって言われるんだ、黒い文字がびっしりでって」

浩子「文字数が半端ないじゃないですか。見た目の印象が」

じんの「あと、それでも自分が演出することが前提だから、ト書きとかないから。細かい事は後で稽古で喋ればいいやと思って台詞だけ書いていく。余計な注釈もないし」

浩子「だんだん、こういう部活的な感じが好きになってきました」

 


その2

じんの「まだ全貌が明らかになってないけど、不安はないでしょ?」

浩子「不安はないです」

じんの「じんのさんが最終的になんとかするんじゃないかと思ってくれればいいんだけど」

浩子「私、何とかなりそうなところがゴールにあると思っているので。もう自分が、頑張るしかないですね。後は自分が費やした時間とか、そこに向かう気持ちとかそういうものですね」

じんの「澪先輩という役は好きになってきたの?」

浩子「澪先輩という役は…うーん……」

じんの「チャーミングだと思うんだけどなぁ」

浩子「チャーミング…なんか、他の人のキャラクターのチャーミングさを見ているから、もうわかんないですね、自分では。人がすごいキラキラして喋ってるの見ちゃってるから、自分の役がチャーミングだと思うんですけども、外と比べたら、どうなんだろう?って思っちゃう」

じんの「相棒のミッシェルは?」

浩子「ミシェル! 大好きです! 実年齢差は結構あるんですよね、6個違い…でも身長が向こうの方が高いので、いつも見下ろされているんです。パスタのシアターゲームとかやると、腕の基本の位置が、全然違うんですよ。すごい堂々としているし、20歳にしては気遣いの人だし、それはすごいなと思う。さすが経験豊富。あと、何か垣根を作らないようにしてるくれてるし、今度ご飯行こうって言ってるんです。ディナーは無理なんで、ちょっとおいしいランチを食べに行こうって」

じんの「阿佐ヶ谷の小屋に入っても行けるしね」

浩子「という話をしたり、ほんとになんていうか、普段からミシェル先輩に見えてくるんで」

じんの「いるよね、ああいう情けない先輩って」

浩子「一人ぐらいああいう先輩がいると、みんな部活を愛するようになるんですよ。みんな澪先輩みたいな人ばっかりだったら、それはそれで厳しいし、でも、ミシェル先輩みたいな人ばっかりでもんですけどね」

じんの「そうそう、前回の、澪先輩とミシェルの年齢差ってもっとあったんだよね」

浩子「そうなんですか?」

じんの「10ぐらいあったと思うよ。だから最小、タメ口がきけないとか、フレンドリーにどうしてもできないとか」

浩子「下の子が、澪先輩だったんですか?」

じんの「下の子がミッシェル。だから、何でもない、冒頭の台詞がね。あ、今回、もうカットしてなくなっちゃったけど運転免許についての会話とか、なかなかしっくりこなかった。ミシェル役の子が遠慮しちゃって。やってもやってもうまくいかなくて。それは実年齢の差が影響してるんでしょうって言うと、はい、って言ってたから。人が良かったり、育ちが良かったりすると舞台上で苦労する良い例だよね(笑)」

浩子「自分が今までスポーツをやってきたので、上下関係とかすごい気になって。もちろん、他のお仕事とかでも気にしなきゃいけないこともあるんですけど、舞台って、それが逆じゃないですか? こんなにもフランクになったりしていいんだっていう。最初、それにすごい戸惑いました」

じんの「それずっと最初に私が言ってたもんね、相手を罵倒する練習からしたほうがいいって、距離を詰めなきゃいけないとか上から見る下から見るとかって言うことが自由にできないといけないとか」

浩子「はい…人の良さを捨ててって言われました」

じんの「人とお芝居しないっていまだに続けてるけど」

浩子「あー!はい!でもやっぱり自分がちょっとびびりなのかなと思うんですよ」

じんの「それはみんなそうなんじゃないの?」

浩子「相手の反応を見て、しゃべってしまうから」

じんの「今のところはそんな感じ?」

浩子「ですね」」
じんの「これ終わって、また国領浩子さん出てくださいって言うと出てくれたりするの?」
浩子「(笑)やりたいです。めっちゃやりたいです。それはやりたいですよ。今回はこの作品だからこうですけど、他の作品ってまた全然違うような気がするんですよ。全然違いますよ。全然。めっちゃやりたいです呼んでください(笑)」